登場人物
スケキヨ……公爵………一夜ちゃん
ミミズク……公爵の付き人………HARUMIちゃん
ママダ……城の召使………鏡花ちゃん
コメキ……城の召使………鏡ちゃん
ナナシ……通りすがりの人………阿佐緒
 
コ 
「あ!」(嬉しそうに)

 「ああ!」(嫌そうに)
コ 
「あー良かった。
私……もう一体何を言われるのか不安だったんです。 
公爵様はとっても気難しくて人間嫌いの御方だと聞いていたので、
どうして私なんかがって。私一体どんな失敗をしたんでしょうか?
きっとすごーく怒られるんですよね……どうしよう……」


 「え?何?不安?怒られる?アタシ別に何も悪いことしてないわよ!
つーかアタシがなんでドンくさいアンタと同じ土俵で語られてるの?
語ってるよね?アンタさあアタシに親近感抱いてるよね?
同じ釜の飯くってる的感情沸かせてるよね。あー何?何それ?
ママダすっごく不愉快…いいい……いやっ……いやや
…やっ…やっ……やっあああーーーーーー」(チョップなど)

コ 
「アワワワーすみませんごめんなさい申し訳ないです陳謝です陳謝。
そんなつもりじゃないんですスイマセン。
いえその私ってばいっつも失敗ばかりしてるから
……クビにでもなるんじゃないかって不安だったんです。
でも、ママダさんが一緒ならそんな心配いりませんよね!
やっもー私ったらドジなんだから〜(自分でコツン&ぺロリ的な動作)」


「随分と旧時代的な反省で・す・ね!
ったくもう好い加減にしてよね(工藤静香的ヤんキー感でしゃがむ&喫煙)
ふん。ま、まだ安心しなさんな。
アンタくび、アタシほめ、っていう展開もアリかナシかだとアリだからね!!
………それにしても、本当にどうしてアタシまで呼び出されてのかしら……」

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通りすがりの人登場
「突然始まった小芝居に驚いてやしませんか皆様。
驚いてますかー?(聞く仕草そして返答なしに)驚いていると!
そうですかやはり私(ワタクシ)の存在が必要不可欠ですね。
では皆様、御耳を拝借、この状況をざっくり説明いたしましょう。
まずコチラ舞台ですが、まあ皆様にしてみれば
単なるクラブの舞台でしかないでしょうけれど、
実は違います、本質的な違いはありませんが、まあキモチ違います。
その違いを説明します。覚悟はいいですかー?小学生の気持ち思い出して下さいね
いきますよーまずココを点A、ココを点B、アチラが点C、アソコが点D、としますね。
そうすると舞台は四角形ABCDといえます。で、辺ABと辺DC、辺ADと辺BCは
それぞれが平行、平行でいいですよねクラブビジョンさん。
つまり厳密にには平行四辺形ABCDとなりますね。
それでですねえ、辺AB・辺DCはまあ見たままですが、実は、大事ですよ、
大事なこといいますよ、
辺AD・辺BCは皆様には数メートル程にしか見えないとおもいますが、
実は、約10メートル程の奥行きがあります……あるんですよ(断言)。
んっ!ありますよね?クラブビジョンさん…ある、と。
そしてコチラの舞台上の詳細ですが、
ここはとある公爵様の城の中の一室となっております。
大胆かつアグレッシブにディフォルメされていますが、
実際には巨大なシャンデリアがぶっらーん!
ココとかソコとかのはもう宝石とか埋め込んでてピッカーン!
ココに豪華な…椅子…椅子はあかんな…ソファセット…ソファセットって(笑う)
床には虎の毛皮がガオー!壁とからは鹿の首にょーん!と豪華絢爛なわけです。
仮谷崎的な花とかもすごい訳です。ここまでは宜しいでしょうか?質問とか無いですね?
いいですよ情報交換とか。想像力豊かに受け止めて、ね。
イマジネーションを膨らませたりとかもね大事ですね。質問大丈夫ですか?
・・・・・・ま、暖かいキモチで見守るという方向性も良いですよね。
あ、巻いてる?急げと?(袖あたりを睨んで)(ここからは不機嫌そうに)
はいじゃ皆様とっても納得してらっしゃるようですので、続けまましょう 
あそこにいる女子二名。公爵の城のメイド。
前代未聞、人間嫌いの公爵様の直々の御呼び出しということもあり、
緊張が隠せない様子。そして物語の始まリ始まり。」

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ミ 
「おまたせ」(ものすごーく偉そうに舞台向かって左から歩いて出て、右まで、動作はキビキビ)

(ママダ・コメキ最敬礼)

ミ 
「ええとママダさんとコメキさんね。御免なさいね急に呼び出したりして。
ああ、いいのよ、楽にして。御辞儀とかするのは今がベストじゃないから(ニヤリ)。
とはいえメイドとして身分の違いとかあるからキモチ楽にして。
メートル単位ではなくセンチ単位で楽にして。」

(ママダ・コメキ どうして良いか分からない様子で頭を上下前後させる。)
(ほどほどで普通の起立の姿勢をキープ)
(妙な間 作り笑顔を絶やさないミズク 困惑して顔を見合わせるママダ・コメキ)

マ 
(おずおずと)「あの……」 (ミズクを見て)

ミ 
(少し声を張って)「あの……」(ミズク舞台向かって右袖を凝視)

(ママダ・コメキ ミズクニつられて右袖を振り返ってみる)

ミ 
「んーどうしましょう。あーえー。うん。怖くないですよー大丈夫ですよー
少ーしづつ入って来てみてくださーい。こわくなーいでーすよー。」

(ミズク保母さんの様な態度に変わる)
(ママダ・コメキ ちょっと怯えて寄り添いながら見守る)

ミ 
「ほーら!こわくなーいでーすねー!ここーは安全でーすねー!」

(ママダ・コメキ 適当に不安なカンジ)

(スケキヨ かなり挙動不審に警戒しながら舞台袖から顔をニョキっとのぞかせる) 

ママダ・コメキ 
「(スケキヨを見て)ギャーーー!!」


「(叫ばれてビックリして舞台に飛び出し)ギャーーー!!」

マ・コ・ス 
「(三名で顔を見合わせて)イヤーーー!!」

(その騒ぎに乗じてスケキヨ舞台左のミズクの後ろまで小走りで移動)

マ・コ 
「ミズク様!!人面ヤギがーーー!!!」 「捕獲捕獲!」 
などまあ適当に騒ぐ

ス 
「(ミズクに促されて)……おおおおい!そそそそこの愚民達!
ぼぼぼ僕が御前等の主だぞ!!態度悪いぞ……(ミズクに向かって)何だ?
人面ヤギって?流行りか?トレンドか?あいつら本当にトレンドウォッチャーなのか?」

ミ 
「……まあ……それは公爵様……おいおいと……おいおいといきましょう。
公爵様自ら御説明なさるというのも何ですから、ワタクシが代りに。如何で御座いましょうか?」

ス 
「ううううん、うん、うん、よきにはからえ(>言い慣れてないカンジ)」


「……ヤギがしゃべったーー」

「ママダさん、しっかりして下さい!公爵様の御前ですよ。顎鬚=ヤギは早とちりですよ。」

ミ 
「あーあっあーんーゴホゴホッ……ママダさんコメキさん今がベストよ。」


「(キョロキョロ)ななななに?ベスト?いやだママダこの流れについてゆけないわわわわ!
あれか?こう?チョッキ的な何か?(キョロキョロ)」


「ママダさん!」

(再び最敬礼するマ・コ)

ス 
「(ミズクに促されて)もう良いおもてをあげるがよい(>言い馴れない)」

ミ 
「では本題に入ります。これはまだ極秘事項ですが公爵様は近々御結婚なさる予定です。
公爵様はこの通りお若く美しく心優しくいらっしゃいますので、
花嫁もきっと喜びに包まれる日々を御過ごしになられるはずです。ですが、
公爵様は常日頃より自らを律して孤高の存在となるよう努力しておられますので、
俗世に穢れる事など一切御座いません。ですから、花嫁の為に、
うら若い女性がどのようなものに興味を示すのか、ということに興味を示しておいでです。
今日はあなた方には花嫁様のドレス選びを手伝って頂きます。」


「…ミズク様……すっごいやんわりと引き篭もり青年を美化なさいましたね。」


「ミズク様、それで、私達はどうすれば宜しいのでしょうか?私でも公爵様の御役に立てるのでしょうか?」


「では公爵様、御質問をどうぞ」


「(ミズクの台詞にかぶるくらい速攻で)『超ムカつく〜』 とか言うのか?」


「はい?」


「え?…答えるの?…まあ時々〜はいまあ使います」


「『ぶっちゃけ〜』 とかも言うのか言うのだな(笑う)
ああスマナイ…余りにも僕の現代若者風俗事情マメ知識がリアルに息づいていて(笑う)
これは…どうだろうな……『じゃかりこウッマー』 」

マ・コ 
「アハハ!うまい!」

ス 
「じゃがりこ」

マ・コ 
「ウッマー」

(一同笑い、しかし急速に覚めるミズクとママダ)

マ 「……ハーッ」

ミ 
「ママダさん、保母の気持ちでいきないさい。ミズクさんグッジョブ。
この御方が公爵様ですよ。公爵様はこの御方なんですよ。」


 「(御機嫌で)いや、いい、いいんだミズク。御前達、フランクOKだ。
センチ単位ではなくメートル単位でフランクになれ。」


 「えーフランクって言われてもなあ
……ああ!あのーアタシさっきタイムカード押してきちゃったんですけど……」

ス 
「(優しく)打ち直せ」

マ 
「なんか頭いてーなー」


「(いっそう優しく)病院に行け」

ミ 
「ママダさん……頑張って!」

ス 
「いや……ミズク、もう大丈夫だよ。うん、もう、ね。すまない、少し喋りすぎたよ。
若い娘を怖がらせるのも良くない。早くドレスを一緒に選んでもらおう。
ぼぼぼ僕はもう少し御喋りの勉強をしないといけないな。こんな調子では花嫁がかわいそうだ。」

マ 
「公爵様、そんな」

ス 
「いや、いいんだ。僕のような男の元へ来る花嫁が少し気の毒でね。 
せめて準備だけはちゃんとしてあげたいんだ。ドレス、選んでやってくれ。」 

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ミ 
「……疲れた?公爵様なんかはしゃいじゃって、その反動で沈んじゃって」


「……正直言って相当きてますねえ」


「公爵様は悪い御人ではないのよ。
そうねえ、ただ純粋すぎるのかもしれない。純粋で無垢ね。」

「はーそうーなんですかねえ、なんにしても私にはもう過ぎた時代のことにしか思えなくて」

ミ 
「嫌じゃない駄目じゃないけど自分では夢を壊しそうでしょ」


「そうですねー私では無理というかーいや心苦しいというかー」


「なんにせよ純粋で無垢な男は……罪よね」


「変な罪悪感とか抱かせますよね」


「そうそう」


「あはは」  

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(ス・コ 二人の世界)

コ 
「あの……公爵様」

ス 
「うん?」

コ 
「よろしいでしょうか?」

ス 
「ああ、うん、聞くよ」

コ 
「私、ずっと公爵様に御礼を申し上げたかったのです。
 公爵様は民にお優しくいらっしゃいます。公爵様のお陰で皆は酷く飢えることもなく、
 日々健やかに暮らせています。私にも仕事を与えてくださりました。
本当にありがとうございます。」

ス 
「……そんな……別に僕が決めているわけじゃないから……あああ頭を上げなさい」

コ 
「いいえ、公爵様は悪しきことを御選びになりません。民は公爵様を尊敬しております。
常に賢き指導者だと。」

ス 
「はあ!?ええええーとミズク!ミズクってば!もう!
あーあのあれだ、わざわざ誰かに意地悪するのとか嫌じゃないか。
そう、それくらいの考えなんだよ。深読みのしすぎだ。
僕はそんなに良い人間なんかじゃないんだから。」

コ 
「いいえ」

ス 
「どこだよ……ミーズク!
ああもうこまるよそういうこといわれてもーーうーー!頭あげてってば!
もーーほら…はやくはやく!」

コ 
「これからも一生懸命頑張ります、心を込めて日々御仕えいたします」

ス 
「だーかーらー!
あのな、僕は回りに流されるまま生きてきたんだ。気付いたら生まれて気付いたら成長していた。
何故か僕は公爵で何故か僕は人々の上に立つ。わかるだろう?
全部僕が決めたことじゃないんだ。
僕はただ静かに暮らしているだけなんだよ。
誰もが僕を怯える、怯える人を見るのは嫌なんだよ、だから僕は部屋に閉じこもっている。
それだけの存在なんだよ。僕は何もしない何も決めない、
だから尊敬なんてされるいわれはないんだ。……わかってもらえた?」

コ 
「公爵様はお優しい方です。目を見ればわかります。
静かな夜の海のように優しい目をしてらっしゃいます。」

ス 
「えー微妙!?じゃなくてもうあーーーななな、なんだ?名前なんだ?
な、名乗らないと呼べないぞ!」

コ 
「コメキで御座います、公爵様」

ス 
「ああ、そうか、ココ、コメキ」

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マ 
「なんか、あちら、ちょっと盛り上がってますね」

ミ 
「うん?」

マ 
「公爵様、なんかちゃんと喋れてるし」

ミ 
「……あ、本当だわ。」

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「ああ、そうか、ココ、コメキ」

コ 
「はい」

ス 
「……僕は本当に何もしていないんだ。今着てる服さえも、
自分で選んだんじゃないんだ。わかるかい。」

コ 
「でも今日は花嫁様のドレスを御選びになります。」

ス 
「はーーっ!だからそれだって一人では選べ…」

コ  
「花嫁様はお幸せでらっしゃいます。公爵様にこれほどまで思われて。
きっと皆が心から祝福いたします。花嫁様は公爵様の御心の支えになられますわ。
私、本当に嬉しいです、おめでとう御座います。」

ス 
「コメキ……君は……話を聞かないなあ。
人のことを勝手に優しいとか、そんなのわからないじゃないか。君は人が良すぎるよ。」

コ 
「公爵様、コメキにはわかります」

ス 
「また……なんでも知っているような顔して……笑ってるし……」

コ 
「花嫁様が公爵様の孤独を癒してくださいます……」

ス 
「コメキ」

コ 
「だからそんなに悲しい御顔をなさらないで……」

ス 
「………」

コ 
「公爵様が御存知ないのはコメキも充分承知しております。
私達の公爵様は城の部屋の中に身をお隠しでらっしゃいました。
心やましき者の中には恐れる者もいましょう、
でも、日々の暮らしに追われながらも民は明日を夢見て生きることができます。
公爵様は御一人で重圧に耐えながらも、決して悪しき道へ民を進ませぬよう、
常にお優しい気持ちで我らを導いて下さいました。
厚い扉にさえぎられ、公爵様の部屋の中までには届かなかったのでしょう。
誰も公爵様にお伝えできなかったのです。 
慈愛に満ちた優しき人であるということを。」

ス 
「……コメキ」

ス 
「僕は今まで誰にもそんなこと言ってもらったことないよ……
他人と関わることをずっと避けていた。
でも上手く言えないけれど、コメキ、僕は君にそういってもらって嬉しいよ。
もしかしたらずっと誰かに褒めて貰いたかったのかもしれない。」

コ 
「ええ。公爵様は誰かをお求めでした。
御部屋の扉を開け放つ誰かを。
だからこうして心を尽くして花嫁様を御迎えしようとなさっているのです。」

ス 
「……僕は花嫁の顔すらも知らないんだよ」

コ 
「きっと素晴らしい御方がいらっしゃいます」

ス 
「うん……なあコメキ……僕は花嫁には幸せになってもらいたいんだ。 
深く愛し愛されて、その愛を糧に慈しみ合う日々を送り、その日々に感謝し、
その感謝の気持ち、暖かい気持ちに包まれた人生を共に送りたい、
死してもなお輪廻すら欺いて永劫に手を取り合っていたいんだよ。
……少し望みすぎるかい。」

コ 
「いいえ」

ス 
「コメキ、おまえのいうとおりだ、僕は扉を開け放つ者をずっと待っていた。
出て来ても良いと許しを得るのを待っていた。ずっと膝を抱えてね。
だから多分まだうまく歩けないだろう。」

コ 
「ええ……でもいまにきっと、いいえもうすぐに」

ス 
「僕の杖に」

コ 
「はい?」

ス 
「僕の杖になりなさい……責任取りなさい」


「さあコメキ、ドレスをみよう。皆が待ちくたびれている。
僕は今日、生まれてはじめての決断をしたのだから。
君も自分の服くらい自分で選びなさい。」

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マ 
「なーんか、予定変わってきてません?」

ミ 
「うん、すごーく変わってきた気がする」
マ 
「大丈夫なんですか?」

ミ 
「うーん、どうだろう、うーん。
でもまあ誰が困るってわけでもないし……
それに何だかんだ言っても公爵様が一番偉いから、反対なんて出来ないでしょ」

マ 
「まあ、する意味もありませんしね」

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ス 
「ミーズークー!早く始めろ!!」」

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マ 
「呼んでますよー」

ミ 
「はーい!!すぐに!!
まあ一緒に見ましょうよ。凄い良い出来だって聞いてるから。」
「ではドレスをおめにかけてくださ〜い

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公爵へのドレスの披露というかたちで「QUON」×「gluck」 コラボレートショウ開始

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ショウ終了後にコメキが衣装選び
着替え後にスケキヨとコメキの二人でランウェイを一周

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登場人物全員で挨拶をして終了

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